「庭に雑草が生えて困っています。毎回草取り作業もめんどくさいので、一度施工して雑草を生えなくする方法を教えてください。」
そんなお悩みにお答えします。
一度草を取ってもすぐに生えてくる雑草...困りますよね。
そこで今回は、庭の雑草を生えなくする方法をまとめました。
草取りのいらない庭にしたい方は是非参考にしてみてください。
まずは庭の雑草を処理することから!
庭の雑草を生えなくする方法を解説する前に、まずは雑草を処理する方法を解説します。
雑草処理は、おもに下記の3つの方法があり、それぞれのメリットとデメリットも併せてご紹介します。
手で抜く・鎌で刈る
最も簡単でいつでもできる方法が、自分の手で雑草を抜くか、鎌を使って草を刈る方法です。
メリットは何と言っても費用がかからない点で、用意する物は軍手などの手袋と鎌のみです。
デメリットは中腰作業になるため重労働なことと、時間がかかるため広い範囲を処理するのが困難です。
三角ホーという道具を使用すると、立ったままでも雑草を抜くことができるので、中腰がつらい人におすすめです。
草刈機を使う
エンジンやバッテリーで駆動する草刈機を使用する方法もあり、ホームセンターなどに販売されています。
メリットは一度に広範囲を処理できる点と、たくさんの種類が販売されているので自分に合ったモデルを選べることです。
デメリットは騒音があることや、刃の扱いや石はねなどで怪我をする危険性があること、根が残るのですぐ雑草が生えてきてしまうことです。
安全面が気になる場合は、金属製の刃の他にナイロン製の刃も販売されており、切れ味は多少落ちますが家庭での使用には十分な能力があります。
鋤く(すく)
雑草が生えている地面の土を、表面から数cm程度鋤き取る方法があり、専用の「鋤(すき)」という道具を使用します。
メリットは一度に複数の雑草を処理できることや、雑草を根ごと処理できることです。
デメリットは鋤の重さにより多少の肉体労働になることと、土の処理に手間がかかることです。
不要になった土はホームセンターや園芸店などで引き取ってくれる場合もあります。
以上のような方法で雑草処理を行うことができます。
ただし、ここで終わってはまた元通りになってしまい、根本的解決にはなりません。
次節では、なぜ雑草は処理しても再び生えてくるのかを解説します。庭の雑草を生えなくする方法を実行する前に、雑草を処理しても再び生えてくる理由を知っておくと良いでしょう。
そもそも、なぜ雑草は生えてきてしまうのか?
抜いても抜いても生えてくる雑草...そもそもなぜ生えてくるのか?
おもな理由は下記の3つがあります。
1.種が運ばれてくるから
雑草に限らず、植物は種が地面に着地することによって発芽します。
種は、風で飛ばされたり、鳥が果実を食べたあとにフンとして種を排出したり、動物の体に付着して運ばれることなどによって広がります。
雑草は他の植物に比べて非常に多くの種を残すため、特に繁殖力が強いので、処理してもすぐに新しい雑草が生えてくるのです。
2.太陽の光で成長してしまうから
雑草は、基本的に日光さえあれば成長することができます。
他の植物に比べて厳しい環境でも成長できるため、わずかな日光が当たる場所でも次々と成長し、その成長スピードも速いのです。
3.根や茎が土の中に残っているから
植物には、一度根を張ると枯れても毎年新しい芽が出てくるものがあり、これを多年草と呼びます。
多くの雑草は多年草で、冬になって枯れたとしても、春になれば新しい芽が出てきますが、これは根や茎が土の中に残っているからです。
地面の上の草を処理しただけでは、表面的には雑草がなくなったように見えても再び発芽し成長するのです。
以上のような理由で、処理しても再び雑草が生えてきます。
これらを踏まえて、今後雑草を生えなくするには、これから紹介する方法のいずれかを実践してみてください。
庭の雑草を生えなくする方法9選
それでは本題、庭の雑草を生えなくする方法の紹介です。
おもに下記の9つの方法があります。
- 除草剤をまく
- 砂利+防草シート
- 人工芝+防草シート
- 水で固まる土を使う
- レンガを敷き詰めてインターロッキングを行う
- ウッドデッキを建てる
- 地表植物を植栽する
- 舗装する(コンクリート・アスファルト)
- ドライテック舗装する
それぞれのメリットとデメリットも詳細に解説します。
1.除草剤をまく
ホームセンターなどで販売されている除草剤を庭にまくことによって、一時的に雑草が生えてこない状態にすることができます。
草むしりのような重労働ではなく、広範囲に効果が期待できることがメリットです。
デメリットは専用の噴霧器が必要なことと、健康被害を受ける可能性があることで、小さな子供やペットがいる家庭は注意が必要です。
最近の除草剤は人体やペットに悪影響のないものもあり、購入時によく調べてから選ぶと良いでしょう。
塩水はNG!
ちなみに、除草のために塩水をまくという方法を聞いたことがある方もいるかもしれませんが、これはおすすめできません。
なぜなら、塩水をまくと雑草だけでなく花や植木まで枯らしてしまう可能性があり、土壌の質も変わってしまい、基礎のコンクリートを腐食させてしまうこともあるからです。
塩水をまくのはヤメましょう。
2.砂利+防草シート
雑草を処理したあとの地面に防草シートを敷き、その上に砂利を敷くことにより、雑草が生えてこない環境を作れます。
比較的安価に施工できることと、DIYでも可能なことがメリットで、砂利はホームセンターでも購入することができます。
砂利の上を歩くと音がするため、侵入者に対する防犯の効果も期待できます。
デメリットは、庭の広さによっては大量の砂利が必要になり、施工に手間がかかることや、除草シートが劣化すると防草効果が低下することです。
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3.人工芝+防草シート
砂利の場合と同じようにまず雑草を処理し、その上に防草シートを敷いて、さらに人工芝を敷くという方法があります。
見た目が非常に美しくなることや、歩きやすいこと、特別なメンテナンスが必要ないことがメリットです。
デメリットは、DIYで施工するには多少の技術が必要なことと、人工芝の劣化によって部分的にめくれてくることがある点です。
人工芝も除草シートも、安価なものから高価なものまであり、たとえ安くても品質の悪いものを選ばないように注意しましょう。
4.水で固まる土を使う(DIY可)
土にセメントを配合したものがホームセンターなどで販売されており、庭に使用することで高い防草効果が期待できます。
たくさんの種類が販売されているので、自分の用途に合ったものを選ぶことができます。
固まる土は、見た目が自然の土に似ていて景観を損ねないことや、DIYでも施工可能なところがメリットです。
デメリットは、耐久性がそれほど高くないので、人が日常的に通る場所に使用すると割れやすいことや、水はけが悪いので水たまりができやすいことです。
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5.レンガを敷き詰めてインターロッキングを行う
庭にレンガを敷き詰めて、地面の土の部分を覆い隠してしまうという、インターロッキングという方法もあります。
砂利を敷く方法と同じで、土の部分に日光が届かなくなるので、新しい雑草が成長してこなくなります。
メリットは、レンガ自体に厚さがあるので、敷き詰めるだけで防草効果が期待できることと、DIYで施工できることです。
デメリットは、レンガのすき間に土が入り込むと、そこから雑草が生えてくる可能性があることと、施工するためには平らでなければならず、場所を選ぶことです。
6.ウッドデッキを建てる
庭にウッドデッキを建てることにより、土の部分を覆い隠してしまうこともでき、それによって雑草が生えてこなくすることもできます。
家と調和して見た目が美しいことや、屋外でのイベントに使用できるなど、贅沢な雰囲気を味わえることがメリットです。
テラスとして使用したり、プランターで植物を配置するなど、自由にアレンジすることができます。
デメリットは、DIYで施工するには高い技術が必要なことと、材料費が高価になること、定期的なメンテナンスが必要になることです。
7.地表植物を植栽する
地表植物と言われる、地面を広範囲にわたって覆うタイプの植物を植えることによって、雑草が生えてくるのを防ぐ方法があります。
おすすめな地表植物は「ダイカンドラ」で、北海道以外の国内ならば簡単に育成することができます。
雑草のように成長力があり、枯れても根が残っていれば再生するうえに、踏まれることに対する耐久性があることがメリットです。
デメリットは寒さに弱いことと、雑草を完全には防げないことですが、雑草が生えてきても目立ちません。
8.舗装する(コンクリート・アスファルト)
庭をコンクリートやアスファルトで覆ってしまうという方法も、雑草対策として有効です。
どちらの方法も耐久性が高いので駐車場として利用できることと、日常的なメンテナンスから解放されるというメリットがあります。
デメリットはDIYでは困難なので専門の業者に依頼する必要があることと、費用が高額なこと、見た目が殺風景になることなどがあります。
また、水はけが悪くなるので、施工するときは水勾配をつけて排水性を高める必要があります。
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9.ドライテック舗装する
ドライテックとは、通常のコンクリートに特殊な成分を配合させた新しいタイプのコンクリートです。
通常のコンクリートと同じような感覚で施工し、防草対策を行うことができます。
ドライテックにはたくさんのメリットがあり、通常のコンクリートやアスファルトの欠点を克服した魅力的な建材です。
例えば、コンクリートやアスファルトは水はけが悪いので、水勾配をつけることが欠かせません。
ドライテックには表面に無数の小さな穴があいているため、透水性があり、水勾配をつけなくても水たまりができないのです。
さらに、通常のコンクリートは水に濡れると滑りやすくなりますが、ドライテックは表面がざらついているので、水に濡れても滑りにくく、転倒の心配が少なくなります。
耐久性も施工費用も通常のコンクリートと変わらず、しかも施工に必要な時間が短いので、数時間後には使用を開始することができます。
アスファルトのように経年劣化でひび割れてくることも少ないので、日々のメンテナンスも不要です。
デメリットがあるとすれば商品価格の高さですが、施工が比較的に簡単なので、施工費用全体を見ればコンクリート舗装とほぼ変わりません。
後のメンテナンスフリーと、長い期間使用できることを考えれば、決して無駄にはならないでしょう。
このようにドライテックは多くのメリットがあるので、雑草対策としてもおすすめできます。
庭の雑草を生えなくする方法をご紹介してきましたが、それぞれのメリットとデメリットを把握し、自分に合った方法を選ぶことが、後悔のない選択になるでしょう。
もし、雑草対策として庭をコンクリートやアスファルトにしようか考えている場合は、ドライテックが有効な選択肢となります。
まとめ
今回は、庭の雑草を生えなくする方法を紹介してきました。
最後にまとめると下記の方法です。
- 除草剤をまく
- 砂利+防草シート
- 人工芝+防草シート
- 水で固まる土を使う
- レンガを敷き詰めてインターロッキングを行う
- ウッドデッキを建てる
- 地表植物を植栽する
- 舗装する(コンクリート・アスファルト)
- ドライテック舗装する
それぞれのメリットとデメリットを把握し、自分に合った方法を選ぶことが、後悔のない選択になるでしょう。
もし、雑草対策として庭をコンクリートやアスファルトにしようか考えている場合は、ドライテックが有効な選択肢となります。
この記事を参考に、ドライテックを知っていただき検討していただけたら嬉しいです。
それでは今回は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。