「新居の外構工事のことで相談があります。駐車場の費用をできるだけ安く済ませたいのですが何か良い案はありますでしょうか?」
そんな疑問にお答えします。
外構工事の大半を占めてしまう駐車場の費用、安く済ませたいですよね。
とはいえ、耐久性や雰囲気は妥協したくないというのも本音ではないでしょうか?
そこで今回は、駐車場として耐久性や景観を確保しつつ、外構の駐車場を安く抑える方法についてまとめてみました。
駐車場の費用が安く抑えられれば他の場所にお金が回せます。
駐車場の外構工事で後悔したくない方は是非参考にしてください。
3つのタイプの駐車場があります【安く済むのはどれ?】
駐車場の外構工事をできるだけ安く済ませる方法を探るために、まずはどのような駐車場が候補になるのか見てみましょう。
外構工事で設置する駐車場には、次の3つのタイプがあります。
1.オープン
駐車場スペースをアスファルトやコンクリート等で舗装するだけのシンプルな駐車場です。
屋根や壁を造らないので、悪天候時には車が雨に濡れたり、冬季には霜がついたりしますが、建設するための時間も費用も少なくて済みます。
費用を安く済ませたい方には、オープンタイプの駐車場がおすすめです。
2.カーポート
駐車場スペースを舗装し、さらに屋根と柱を設置するのがカーポートです。
車を雨や雪から守ることができるので、雨による汚れを落としたり、雪下ろしなどの面倒な作業をしなくて済むメリットがあります。
また、雨が降っていても車の乗り降りがしやすくなります。
3.ガレージ
駐車場スペースを舗装するとともに、シャッター付きの車庫を建設するのがガレージです。
雨や雪はもちろん、台風のような荒れた天候でも車を守ることができ、さらにセキュリティ対策にもなります。
一方で、ガレージは費用が高価になることがデメリットです。
以上のような候補がありますが、特に費用を安く済ませたいならオープンタイプの駐車場がおすすめです。
駐車場の舗装の種類について【値段の安さで選ばない】
駐車場の外構を安く済ませたい場合、どのような舗装をするかも重要なポイント。
駐車場の工事ではそれぞれ舗装材の種類を選べます。
何も舗装しないというのは、見栄えが悪いのはもちろん、自宅や車、道路を汚してしまうので、避けたほうが良いのです。
舗装の候補としては、おもに次の5つがあります。
- 芝生
- 砂利
- アスファルト
- インター舗装
- コンクリート
ただ、この舗装の点においては「安いから」という理由で選んではいけません。
駐車場には耐久性が絶対に必要だからです。
その点も踏まえてどれがおすすめなのかを解説します。
1.芝生
駐車場スペースに芝生を植えると美しい景観になり、費用も比較的安く済みます。
しかし車が頻繁に出入りすると芝生が傷んでしまい、地面の土がむきだしになるというデメリットがあります。
また、他の方法に比べると害虫が発生しやすいことも注意が必要です。
費用は、1㎡あたり2,000円~4,000円が平均的な価格で、DIYでも可能です。
2.砂利
駐車場スペースに砂利を敷くことも景観が良くなり、費用もやはり安く済みます。
砂利を配置するだけなので、DIYでも可能で、芝生に比べると舗装がしやすいこともメリットです。
しかし、車の頻繁な走行により地面がむき出しになりやすいデメリットがあることは芝生と同様です。
また砂利は長期間使用していると減っていくので、追加するなどのメンテナンスが必要です。
費用は1台分の平均的な駐車場を17㎡とすると、砂利だけでおよそ15,000円かかります。
さらに下地に防草シートを敷くと、1㎡あたり500円程度の費用が必要です。
注意点としては、ホームセンターで小売りされている砂利は割高なので、トンあたりの価格で購入すると費用が安くなります。
3.アスファルト
駐車場スペースをアスファルトで舗装すれば、すっきりした外観になります。
道路と同じ素材で造られるので、耐久性があり、長期間安定して使用できます。
しかし、個人住宅のような狭いスペースでの施工は割高になり、施工できる業者も限られるというデメリットがあります。
またコンクリートと比べると耐久性が劣り、長期間使用しているとわだちができて水たまりになったり、ひび割れが発生することも。
費用は1㎡あたり5,000円程度から可能ですが、施工業者によって差があるので注意が必要です。
4.インター舗装
インターロッキングブロックを組み合わせることによって舗装するタイプで、さまざまな色のブロックを組み合わせて個性的な駐車場を造れます。
組み合わせは自由なので、オリジナリティの高い駐車場を造れるメリットがあります。
駐車場として長期間使用しているとブロックが割れることがデメリットですが、割れた部分だけブロックを交換することも可能です。
費用は工賃も含めて1㎡あたり9,000円ほどかかります。
DIYで施工することも可能で、費用をさらに安く抑えることもできますが、業者に依頼したときのような美しい仕上がりにするには相当な技術が必要です。
5.コンクリート
コンクリートで舗装された駐車場は耐久性が高いので、特別なメンテナンスをすることなく半永久的に使用できます。
わだちができることがないので、自動車という重量物を駐車するスペースとして使用するにはコンクリートの頑丈さはとても安心感があります。
汚れても掃除がしやすく、落ち葉などの掃き掃除も簡単です。
デメリットは初期費用がやや高価になることと、水勾配をつけないと水たまりができることです。
またDIYでは施工が難しいので、専門業者に依頼することになります。
費用はコンクリート打設の前の下地造りも含めると、1㎡あたり9,500円前後が平均的な価格です。
コンクリートは確かに費用は高めですが、耐久性・メンテナンス性などの面から、駐車場はコンクリートで舗装することを最もおすすめします。
そこで次節では、コンクリートを使ってできるだけ費用を安く抑える方法について解説していきます。
一般的なコンクリート舗装の費用ってどれくらい?
駐車場の外構としてコンクリートをおすすめしましたが、安く済ませるには費用が気になるところでしょう。
まず一般的なコンクリート舗装の費用についての詳細を解説します。
駐車場をコンクリートで舗装する前に、余分な土を取り除く「すき取り」という作業を行いますが、これには1㎡あたり400円~900円ほどかかります。
その取り除いた土を処分する費用として、1㎡あたり約1,800円必要です。
余分な土が取り除かれた状態に、下地となる砕石を敷いて転圧します。
そこへワイヤーメッシュという補強用の鉄筋を配置し、ようやくコンクリートの打設となります。
砕石・ワイヤーメッシュ・コンクリートの材料費とそれらの工賃を含めた費用は、1㎡あたり6,500円~8,000円が平均的な価格です。
これらを全て合わせると、1㎡あたり約9,500円ほどになります。
駐車場1台分の面積を17㎡とすると、9,500×17=161,500円が、一般的なコンクリートの舗装費用です。
コンクリートの駐車場工事を安く抑える方法【おしゃれも可能】
駐車場の外構を安く済ませたい場合、コンクリートの駐車場ではどのような工夫が考えられるでしょうか。
それにはおもに次の2つの方法があります。
1.タイヤが乗り入れる場所だけコンクリートにする
2.コンクリート平板を使う
それぞれ解説を加えます。
1. タイヤが乗り入れる場所だけコンクリートにする
画像引用元:株式会社板屋建設
車のタイヤが乗り入れる部分だけをコンクリート舗装することにより、コンクリートの使用量を大幅に減らすことができます。
コンクリート以外の部分には、砂利を敷いたり芝生を植えるなど、思い思いのアレンジが可能で、全面コンクリートの駐車場よりはオシャレな外観にもなります。
車が乗るのはコンクリートの部分だけなので、走行によって他の部分が傷むこともありません。
またこの方法はコンクリートの駐車場をよりおしゃれにアレンジすることも可能です。
例えば下記のような感じ。
コンクリート+砂利
車のタイヤが通る部分だけをコンクリートにし、その他の部分には砂利を敷き詰めます。
このとき、砂利の下に防草シートを敷いておくと雑草対策に有効です。
カラフルな化粧砂利が数多く販売されているので、デザインはお好みで施工できます。
コンクリート+芝生
同じく車のタイヤが通る部分だけをコンクリートにし、その他の部分に芝生を植える方法です。
コンクリートのグレーと芝生の緑のコントラストが美しく、おしゃれな外観になります。
コンクリート+タイル
コンクリートとタイルの混合したデザインにすることにより、コンクリートのみの駐車場よりも費用を抑えることができます。
タイルにもカラフルなものが多く販売されているので、オリジナル性の高いデザインが可能。
車が乗っても割れない丈夫なタイルもありますが、厚さがあるために高価になるので注意が必要です。
以上のような方法ならば、施工費用を節約しながら、おしゃれな外観の駐車場にすることができます。
2.コンクリート平板を使う
画像引用元:楽天市場
2つ目の方法はコンクリート平板を使うです。
コンクリート平板とは、板状になったコンクリート製品の一種です。
サイズはさまざまなものがあり、タイルのように地面に敷き詰めて使用します。
コンクリート平板を敷き詰めれば、生コンの状態から打設しなくてもよいので、DIYでも施工が可能です。
1㎡5,000円程度で販売されており、費用も抑えられます。
雰囲気を気にしない、とにかく安く抑えたいならこの方法もアリかと。
以上のような工夫をすれば、駐車場を全面コンクリートにするよりは費用を安く抑えることができます。
駐車場にはフェンスの設置も不可欠です
駐車場の外構を安く済ませたくても、他人が道路から簡単に侵入できる状態は好ましくありません。
駐車場は舗装するだけではなく、車の盗難防止や防犯といった意味でも、フェンスの設置は不可欠です。
駐車場に設置するフェンスには、おもに次のような3種類があります。
1.チェーン
駐車場と道路の境目に金属製のポールを立て、チェーンでつなぐ方法があります。
最も簡易的な方法ですが、チェーンを乗り越えなければ侵入できないので、一定の防犯効果は期待できます。
比較的安価に設置できることと、使用しないときはポールを引き抜くことができ、車の通行を妨げないところがメリットです。
2.ゲート
おもにアルミ製のゲートで駐車場の入り口を閉める方法があります。
ゲートにはいくつかの種類があり、跳ね上げ式・伸縮式・引き戸式などが一般的です。
設置するにはチェーンよりも費用がかかりますが、他人が侵入することはさらに難しくなるので、高い防犯効果が期待できます。
3.シャッター
屋根付きのガレージの入口を完全に閉じてしまうタイプで、電動式と手動式があります。
ゲートよりもさらに高い防犯効果が期待でき、台風などの自然災害からも車を守ってくれます。
費用が最も高価になることがデメリットです。
【安くしたい!】駐車場の外構工事を頼むときの注意点
駐車場の外構を安く済ませたい場合は、業者に施工を依頼するときに、次の3つの点に注意すると良いでしょう。
1.業者頼みにせず、広さやデザインはしっかり考える
駐車場の工事をしたら後から作り直すことは困難です。
広さやデザインがイメージしていたものと違っても後戻しできません。
特に広さは駐車時の利便性に大きく関わるので、業者頼みのまま工事を進めるのではなく、希望の広さをしっかり伝えておきましょう。
2.なるべく業者の閑散期にお願いする
建設業には閑散期があり、一般的には4月から6月の間は比較的業務に余裕があると言われています。
抱えている工事が少ないと施工費用の交渉に応じてくれる可能性も高くなるのです。
3.複数業者に見積もりを取る
いくつかの業者から見積もりを取り、競争させることによって、より安い条件で施工を引き受けてくれる可能性があります。
業者にとってはライバル会社に仕事を取られたくないので、他社からの見積もりを見せられれば、たとえ利益が少なくなっても仕事を受けようとするでしょう。
外構業者の探し方については以下の記事で詳しく解説しています。
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結論:駐車場にはコンクリートがおすすめ!
駐車場の外構を安く済ませたい場合、いくつかの選択肢があることをご紹介してきました。
しかし長期間使用することを考えると、やはりコンクリートがおすすめです。
コンクリートの駐車場をできるだけ安い費用で施工する方法もいくつかあり、工夫次第でおしゃれに仕上げることもできるでしょう。
もし業者に依頼して駐車場のリフォームをするなら、業者選びは1社だけに頼らず、複数社の見積もりを取りつつ信頼できる業者を見つけるようにしてくださいね。
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ちなみに入力は1分程度でサクッと完了します。外構についての要望が頭の中にある状態で一緒にやっておきましょう。
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