「庭にアスファルトかコンクリートをひこうかと思ってるんですが、違いは何ですか?」
そんな疑問にお答えします。
多くの人は、アスファルトとコンクリートは言い方が2つあって物は一緒、と勘違いしている人も多いようですが、実際には全くもって違う物です。
自分の庭にひくようでしたら、この違いをまずは理解してから。
そこで今回は、アスファルトとコンクリートの違いについて徹底解説します。
この記事を読むことで、アスファルトとコンクリートの違いが分かり、自分の庭にはどちらをひけばいいか分かるので、ぜひ最後までお付き合いください。
アスファルトとコンクリートの違いについて
まず、アスファルトについて。
アスファルトは、ガソリンや軽油などの燃料を作ったときに最後まで残る残留物でできています。
アスファルトは常温だと固まっていて、高温になると液状になるという性質がありますが、これに砂利を混ぜたものがアスファルトになります。正式名称は「アスファルト合材」と言います。
原油の炭化水素を主成分としているので、熱を加えると溶解するという性質を持っています。
一方のコンクリート。
コンクリートは、砂や砂利、砕石、水をセメントに混ぜて固めたものです。
セメントとは石灰石や粘土なんかを焼成して粉砕した粉末のことで、接着剤の役割をしています。
アスファルトは原油で出てきていて、コンクリートは砂や砂利で出来ているという、全くもって違う物なんです。
アスファルトとコンクリートを比較してみた
何から出来ているか分かったところで、アスファルトとコンクリートにはどんな違いがあるのか比較してみました。
見た目の違い(比較)・見分け方
大雑把に言ってしまうと、黒っぽいのがアスファルトで、白っぽいのがコンクリートです。
アスファルト
コンクリート
というのも、アスファルトは「黒舗装」、コンクリートは「白舗装」という専門的な区分があるくらいなので。
見た目の違いとしても、アスファルト=黒っぽい、コンクリート=白っぽいと覚えて大丈夫です。
強度・耐久性の違い
アスファルトのほうが強度や耐久性は劣ります。弱いです。
アスファルトは耐久性に欠けるので、ひび割れなども起こりやすく、寿命が短いです。
アスファルトのひび割れ
また耐熱性も低いという欠点もあります。アスファルトの原料は油で出来ていることもあり熱に溶けやすく、夏の暑い時期では高温になってしまうので、ヒートアイランド現象を加速化させてしまいます。
その反面、コンクリートは強度や耐久性、耐熱性があります。
コンクリートは硬くて丈夫なので、例えば車のタイヤの跡がつきにくかったりするので駐車場には最適です。
また耐熱性があることと、コンクリートの白っぽさがアスファルトの黒っぽさに比べて太陽光を吸収しにくいため、コンクリートのほうが路面温度が10℃程度低くなるとも言われているので、真夏の時期の気温上昇やヒートアイランド現象を抑えてくれる効果もあります。
余談:アスファルトとコンクリートの硬さの違い
アスファルトとコンクリートは同じくらい硬いと思われていますが、実際にはアスファルトのほうが7倍くらい柔らかいのです。
なので、ランナーにとってはアスファルトのほうが関節への負担は小さくなります。
値段の違い(比較)
アスファルトのほうが初期費用が安いです。
アスファルトのほうが施工や工事の手間が少なくて済むため、初期費用を安く抑えることができるからです。
例えば道路の舗装をした時のざっくりとした金額の違いで言うと、「アスファルト舗装」は1㎡5000円程度、「コンクリート舗装」の場合は1㎡10000円程度と、倍近い金額の差になることがあります。
ただし長期的に見ると、コンクリートのほうが安く済むことが多いです。
それはコンクリートのほうが寿命が長く丈夫で、メンテナンス費用や維持費が安く済む場合が多いからです。
なので、アスファルトとコンクリートは値段の違いで選ぶものではないと言えるでしょう。
アスファルトとコンクリートそれぞれの特徴をまとめると、
アスファルトの特徴
- コンクリートよりも工事の手間がかからない
- コンクリートよりも施工や工事期間が短く済む
- 初期費用が安く済む
アスファルトのデメリット
- 耐久性が低い、寿命が短い
- 耐熱性が低いため、夏場は路面温度が高温になり暑くなる。
- ヒートアイランド現象を加速させる。
コンクリートの特徴
- 耐久性が高く、とにかく丈夫である
- 耐熱性も高く、アスファルトよりも夏場の路面温度の上昇を抑えられる
- ヒートアイランド現象の抑制になる
- 寿命が長いのでメンテナンスにかかる費用を抑えられて、長年にわたって使える
コンクリートのデメリット
- アスファルトに比べると工事の手間がかかるため、初期費用が高くなる
- 工事完了までに時間がかかる
- 丈夫なゆえに追加工事などがしづらい。一度工事してしまうと後から工事がしにくくなる。
といった、それぞれの特徴とデメリットが挙げられます。
庭にひくにはどちらがおすすめ?
おすすめは、コンクリートです。
初期費用の点で気にしている人も多いかと思いますが、一般家庭のお庭程度であれば、そこまで大きな差にはならないです。
それ以上に重要なのは「耐久性」です。
庭をアスファルトで舗装してしまうと、経年劣化は必ず起きて定期的なメンテナンスが必要になってきます。
夏場の路面温度上昇による高温化もかなりしんどいですし、子供がヤケドをしてしまうなどの心配もあります。
もちろん、色が黒っぽいのが良いとか個人的な好みもあるかもですが、庭にひくにはコンクリートを選ぶことをおすすめします。
自宅の駐車場にひくにはどちらがおすすめ?
こちらも、コンクリートがおすすめです。
コンクリートは耐久性に優れているので、車の衝撃や重さ、タイヤによる欠けやひび割れも起きにくいからです。
一方でアスファルトは耐久性が低く、素材も柔らかいので、ひび割れやくぼみ、わだちができやすい特徴があります。
アスファルトであれば初期費用が安く済んで、施工後数時間で車を乗り入れできるというメリットは確かにありますが、長期的に見ればその点は比較するまでもないです。
とんでもなく広い駐車場であれば話はまた別ですが、自宅の庭の駐車場用であればコンクリートがおすすめです。
最後に:庭に一番おすすめなのは透水性コンクリート(ドライテック)
この記事では、アスファルトとコンクリートの違いについて話してきましたが、どうしても最後にお伝えしたいことがあります。
それは、庭に一番おすすめなのは透水性コンクリート(ドライテック)だということ。
というのも、メリットが多いと思われがちなコンクリートにも、ここまでに比較していないデメリットがあるからです。
それは、
雨が降ると滑りやすい
排水性が悪い
ということ。
コンクリートの難点の一つが、雨が降った後や濡れていると非常に滑りやすくなるということ。
お年寄りや小さいお子さんがいる場合には危険です。
また排水性が悪いということ。雨が降るとすぐに水たまりになってしまいます。
水たまり対策のためには勾配をつける必要があり、こちらも狭いお庭だったりしたら急勾配をとる必要が出てくるので転倒の危険があったりします。
そんな、雨が降ると滑りやすい、排水性が悪い(水たまりができる)、というデメリットがなくなったのが透水性コンクリートです。
ドライテックと言います。
石と石がくっつきあって出来ているので、雨などの水を通すため、水たまりになりません。水勾配をつける必要も無くなります。
また、ザクザクとした表面がゆえに非常に滑りにくいというメリットがあります。
それに、工事期間もかなり短く、総工費用も通常のコンクリートとほぼ変わらないという、ここまでお話ししてきたコンクリートの良さにさらにメリットを加えたものがドライテックなのです。
もし、庭にコンクリートをひこうとお考えなら、ドライテックという選択肢もぜひご検討ください。
ドライテックについてのご相談はお気軽にドライテック東京までご連絡ください。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。