「ドライテックで駐車場をDIYしたいです。どれくらいの費用がかかりますか?また手順についても教えてください。」
そんな疑問にお答えします。
この記事を読むメリットはこんな感じです。
- ドライテックのDIYの費用が分かる
- ドライテックのDIYの手順が分かる
- ドライテックのDIYの注意点が分かる
- ドライテックのDIYが自分にできるかどうかが分かる
本記事では、ドライテックの施工業者である当社が、ドライテックのDIYでかかる費用、手順について、細かい注意点などについても解説していきます。
難易度は高いですが、ドライテックのDIYに挑戦したい方はぜひ最後まで読んでいただけたらと思います。
ドライテックのDIYの費用。いくらかかる?
例えばですが、30㎡の駐車場をドライテックでDIYしたいとなった場合で、費用はいくらぐらいかかるのかを計算してみました。
まずはDIYに必要な道具代から。
ドライテック本工事のDIYでは、以下のような道具が必要になります。
- クワ /約2000円
- トンボ /約2000円
- 一輪車 /約10000円
- 左官コテ /約1000円
- 転圧棒 / 約10000円
- 転圧機(プレート) /1日レンタル約3000円
道具代は30000円くらいあれば揃えることができます。
次にドライテックの材料費用ですが、こちらは地域によって値段が違います。
ちなみにホームセンターではドライテックの材料単価が1㎡5500円〜と書いてあったので、そこでの最低価格を元にして計算をすると、
30㎡×5500円(㎡)=165,000円
道具代30,000円+ドライテック165,000円=195,000円
単純計算すると、30㎡の敷地をドライテックでDIYする費用は195,000円ということになります。
これだけを聞くと、「なるほど!やっぱりDIYのほうが安そうだな。業者に頼むより自分でDIYしちゃおう」と考えた人も多いかもしれません。
ですが、これはドライテックの本工事だけの費用の話です。
ドライテックを敷く前の工事費用もかかる
ドライテックの本工事までは、現場の下準備や調整工事が必要になり、その費用も加わることも考えておかなければなりません。
具体的には下記のような工事です。
- 植栽撤去
- 土のすき取り
- 残土処分
- 砕石敷き込み・転圧
- 縁石設置
もしドライテックを敷く場所が、元々20cmの深さがあり、尚且つ平坦で、そこに下地の砕石が10cm敷き詰められて転圧されて、必要な箇所に縁石も設置されていれば、ドライテックの本工事の費用(195,000円)だけで済みます。
ですが、そのような状態になっていないのでしたら、それぞれの作業の費用がかかってくることになります。
木や草が生い茂っているところであれば、大型ハサミ(約2000円)で植栽撤去が必要になります。
また、土を20cm掘り下げるためにはスコップ(約2000円)も必要です。
そして木や草、掘り下げた土を処分(残土処分)する費用もかかります。(2〜30,000円)
自分でトラックを手配するならレンタカー代もかかります。(10000円)
土を掘り下げたあとは、厚み10cmの砕石を敷き詰めて転圧するための費用もかかります。(運搬費込み約20,000円+転圧機レンタル3000円)
ドライテックを流し込んでいく場所を囲う必要があれば、木枠、または縁石などでその材料代もかかります。
ちなみに、砕石の敷き込みや、特にドライテックの本工事は1人作業では不可能です。
3人くらいのお手伝い要員を確保する必要があるので、そのアルバイト代で2〜3万円くらいは見ておかないとなりません。
そういった調整工事や人件費等をすべて合わせると、10万円くらいの費用が上乗せされることになります。(広さや状況によって前後あり)
それを踏まえると、30㎡の駐車場のドライテック工事全体のDIY費用は、300,000円くらいかかることになります。
現場の状況によって費用はもちろん変わりますが、DIYだとしてもそれなりに費用はかかってくるものです。
そして、これらのほとんどの工程を1人で考えて作業していくことになります。
ということで次はドライテックのDIYの手順についての説明に入ります。
ドライテックのDIYの手順について
先にも触れましたが、ドライテックのDIYは本工事だけではなく、事前の調整工事も必要になります。
それらを踏まえたドライテックのDIYの手順は下記のような流れになります。
- 植栽撤去
- 土のすき取り
- 残土処分
- 砕石敷き込み・転圧
- 縁石設置
- ドライテック本工事
それぞれの手順について、実際の施工写真も合わせて解説していきます。
1.植栽撤去
木や草が生い茂っている場合には、大型ハサミなどで切っていきながら、太い木がある場合にはノコギリやチェーンソーなどで伐採していきます。
木や草の根が土の中を張っている場合にはスコップなどで根ごと処理していきます。
2.土のすき取り
ドライテックを流し込む場所には、下地の砕石を敷く厚み10cm、ドライテックを敷く厚み10cm、合計20cmの深さを掘り下げる必要があります。
スコップなどで20cmの深さに全面が達するように、土をすき取っていきます。
3.残土処分
伐採した草木やすき取った土などを処分します。
トラックをレンタルして自分で処分場へ運ぶか、または処分業者へ回収依頼をします。
4.砕石敷き込み・転圧
20cm掘り下げたあとは、砕石を10cmの厚みで敷き込み、転圧機を使いながら平坦にしていきます。
5.縁石設置
あらかじめ塀や壁などで囲われた場所であれば必要ないのですが、そうでない場所にドライテックを流し込むなら、その部分のみ型枠として木枠や縁石を設置していきます。
6.ドライテック本工事
砕石の敷き込み・転圧が終われば、最後はドライテックの本工事です。
ドライテックの本工事は、生コン車から落とされるドライテックを、敷設→均し→転圧、とひたすら繰り返す作業になります。
生コン車からドライテックが直接落とせない現場であれば、一輪車で施工場所に運ぶ作業も必要になります。
ドライテックの本工事については下記の動画を参考にしてみてください。
ドライテックの本工事後は、数時間後には歩くことが可能です。
車の乗り入れは1週間経てば可能になります。
ドライテックDIYの参考動画
こちらの動画では、ドライテックのDIYについて詳しく解説しています。記事では紹介しきれなかった細かい道具なども紹介しているのでぜひ参考にしてください。
ここまで、実際にかかる費用や、DIYの手順を説明してきましたが、どのようなお考えになりましたでしょうか。
「これぐらいの費用と作業内容だったらやってみよう!」と思う方、または「これは最初から業者にお願いしたほうがいいな...」と思う方、どちらもいらっしゃるかもしれません。
ドライテックのDIYは不可能というわけではないのですが、作業内容やかかる時間などを考えると難易度は高いと言えます。
また全体の工事を1人で行うとなると、かなりの時間がかかるし、安いとは言えコスパは良くないです。
ただ自分でDIYする場合には、やり切った達成感や愛着が湧くというメリットもあります。
時間はたっぷりあるしDIYが好きだ、という方は挑戦してみると良いかもしれません。
ドライテックのDIYの注意点
もしDIYでやってみようと思う方は、ここで紹介する注意点についても知っておきましょう。
ドライテックの本工事は人手を確保 (1人は無理)
ドライテックの本工事だけは1人では行えません。
敷設→均し→転圧を、手際よく行わなければならないからです。
ドライテックは生モノなので、時間が経つと乾いて固まってしまうため、本工事の場面ではとにかく時間との勝負です。
また一輪車で運ぶ必要がある現場なら、なおさら人手が必要になります。
30㎡ほどの現場でも最低3人の人手は確保しておきましょう。
生コン業者から直接売ってもらえない可能性もある
前述しましたが、ドライテックは生モノなので、時間が経つと乾いて固まってしまいます。
ドライテックは生コン業者から運ぶことになりますが、もし運んだ場所が事前の調整工事が終わっていなかったり、作業人員が1人しかいないとなった場合、工事を失敗する可能性が非常に高くなります。
そうした場合に責任を問われてしまうのは、運んだ生コン業者になってしまいます。
ドライテックの施工実績のある職人さんであれば安心して販売・運搬することはできますが、今までに施工実績もなく、初めてドライテックを触る一般のDIYの現場に運ぶことはかなりのリスクを伴います。
また、生コン業者は現場下見などは行いません。
そのため、現場はどのような状況か、道幅は何メートルか、どこに運び入れるかなど、詳細情報を生コン業者に伝えるなどをしないとドライテックを売ってもらえない可能性もあります。
ドライテックのDIYは全て自己責任だと理解していることを伝えて、生コン業者に注文するようにしてください。
また本番は失敗したらやり直しも大変なので、手順などをしっかり予習して、DIYに挑むようにしてください。
結論:DIYやるならしっかり予習を!不安な場合は業者に依頼しよう!
今回はドライテックのDIYについて解説しました。
ドライテックのDIYは事前の調整工事→本工事という流れで行う必要があり、おおよそ1㎡10000円くらいの費用がかかると考えておくと良いです。
そのDIYの手順については下記の通りです。
- 植栽撤去
- 土のすき取り
- 残土処分
- 砕石敷き込み・転圧
- 縁石設置
- ドライテック本工事
DIYでやってみようと思った方は、本記事や、記事内で紹介した動画なども参考にして、しっかり予習と勉強をしてから挑むようにしてください。
また本記事を読んで「やっぱ難しそうだな..コスパも悪そう...」と思った方は、お近くのドライテックの施工業者へ相談してみてください。
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