「犬走りのリフォームを考えてるんですが、コンクリートにするか砂利にするかで悩んでます。費用は砂利の方が安いんですが、湿気とか雨水とかが染み込んで基礎や家に悪そうという心配もあってコンクリートのほうを検討しています。犬走りをコンクリートにするメリット、デメリットを教えて下さい。」
そんなお悩みにお答えします。
犬走りをリフォームする際に、コンクリートにしているご自宅をわりと多く見かけます。
犬走りをコンクリートにするメリットは勿論ありますが、反対にデメリットもあったりします。
そこで今回は、犬走りをコンクリートにするメリット・デメリットについて紹介します。
またコンクリート舗装にした場合の費用のことも触れつつ、砂利にした場合のメリット・デメリットもまとめたので参考にしてください。
そもそも、犬走りの役割とは?
犬走りをコンクリートにするメリットとデメリットをご紹介する前に、犬走りについて少し解説します。
そもそも、「犬走りとは何の役割がある場所なのか」ということを知っている人は意外と少ないのではないでしょうか。
もともと犬走りとは、家屋を泥はねや水汚れから守る働きがありました。
というのは、昔の日本家屋には雨どいがなかったため、軒下に雨水が垂れ流しだったのです。
現在の家屋よりも周囲が水浸しになることが多かったので、砂利を敷くことによって家屋が汚れないようにしていました。
この、幅数十cm程度のスペースを犬走りと呼んだことが始まりです。
しかし、のちに雨どいが設置されるようになってからは、元来の犬走りの役割はほとんどなくなりました。
その代わりに、雑草の発育を防いだり、景観を保つことなどの理由で犬走りが設置され続けています。
近年では、費用を抑えるために犬走りを設置しない住宅も増えています。
しかし、地面をむき出しにしないことによるメリットがあり、必要と考える人もまだまだ多いのです。
犬走りをコンクリートにするメリット・デメリット
犬走りには、おもにコンクリートと砂利敷きがあります。
まずは、犬走りをコンクリートにした場合のメリットとデメリットを見てみましょう。
メリットは、おもに次の3つがあります。
1.雑草の発育を防ぐ
2.害虫の発生を防ぐ
3.メンテナンスが楽
それぞれ解説を加えます。
メリット① 雑草の発育を防ぐ
コンクリートで土を覆ってしまうので、雑草が生えてこなくなります。
草むしりをしたり、除草剤を散布するなどの作業が全く必要ないので、とても楽です。
メリット② 害虫の発生を防ぐ
土の部分を完全に覆っているので、害虫の生息する場所がほとんどなくなります。
雑草が生えてこないことも、害虫が発生しにくいことにつながります。
メリット③ メンテナンスが楽
コンクリートは丈夫なので、掃除などのメンテナンスがとても楽です。
一度施工してしまえば、そう簡単に壊れることはなく、ほぼ永久的に使用できます。
一方で、デメリットはおもに次の4つがあります。
デメリット① 専門業者による施工が必要
コンクリートは取扱いが難しく、多くの専用の道具も必要なので、DIYで施工することは困難です。
専門業者に依頼することになり、費用もそれなりに高価になります。
デメリット② 後から手を加えることが難しい
コンクリートは丈夫であるために、後から変更したい点が出てきても簡単には変更できません。
これも専門業者に依頼することになり、費用も手間もかかるため、おすすめはできません。
デメリット③ 水勾配をつける必要がある
コンクリートは排水性がないので水勾配をつける必要があります。
水勾配を取れないところにはコンクリートが作れない場合もあります。
また水勾配をつけた後に、側溝などの排水設備を設置しないとならない場合もあります。
コンクリート舗装だけではない、余計な工事費用が発生する可能性もあります。
デメリット④ 水に濡れると滑りやすい
コンクリートは水を通さず、表面が滑らかなために、水に濡れると滑りやすくなります。
水勾配が十分でないと、水たまりができやすいので、さらに滑りやすくなります。
以上のように、犬走りをコンクリートにするといくつかのメリットとデメリットがあります。
犬走りを砂利にした場合のメリット・デメリットは?
一方で、犬走りをコンクリートではなく、砂利にした場合はどんなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
まずメリットは、おもに以下の3つがあります。
1.施工が簡単でDIYでも可能
2.施工後でも変更が簡単
3.防犯効果がある
それぞれ解説を加えます。
メリット① 施工が簡単でDIYでも可能
砂利はホームセンターでも多くの種類が販売されており、DIYでも簡単に施工できます。
メリット② 施工後でも変更が簡単
砂利を敷いた後からでも、犬走りの幅を調節したり、砂利の色の変更なども簡単にできます。
メリット③ 防犯効果がある
砂利を敷くと足音がするので、侵入者に対する防犯効果が期待できます。
次に、デメリットはおもに以下の3つがあります。
デメリット① 完全には雑草を防げない
砂利は年数が経つと、移動したりして少しずつ減っていくので、土が露出すると雑草が生えやすくなります。
また、雑草が生えると土の地面よりも取り除きにくいのです。
デメリット② 歩きにくい
砂利はコンクリートに比べると不安定で歩きにくく、特に小さなお子さんは足を取られて転倒する危険性もあります。
さらに、自転車やベビーカーなども通行が困難です。
デメリット③ メンテナンスが必要
特に白い砂利は、年数が経つと汚れが目立つようになるので、場合によっては汚れを掃除することも必要です。
また、年数が経って砂利が減ると、新たに砂利を追加する必要もあります。
以上のように、犬走りをコンクリートではなく砂利にした場合は、メリットもありますがデメリットも少なくありません。
結論:メンテナンスをラクしたいならコンクリート、費用を安くしたいなら砂利敷き
犬走りをコンクリートにする1番のメリットはメンテナンスがラクなこと。
雑草処理、害虫の発生、水たまり対策といったことがほぼノーメンテでOKとなります。
一方で、砂利敷きの場合は、砂利が汚れたり少なくなったり、また間から雑草が生えたり、虫が発生したり、猫に糞をされたり、ずっとメンテナンスをしていかなくてはなりません。
勿論、砂利敷きのほうが費用は絶対的に安いです。
ですが、これからメンテナンスをしていく作業量や、メンテナンス代を考えると、砂利敷きだとけっこう苦労は多くなるかもしれません。
コンクリートのデメリットを解消する「ドライテック」もおすすめです!
ここまで、コンクリートにするメリット・デメリット、砂利にするメリット・デメリットを紹介してきました。
今後のメンテナンスの少なさという点から、犬走りをコンクリートにしようと検討されているならば、ドライテックもおすすめです。
ドライテックとは、普通のコンクリートに特殊な材料を配合した新しいタイプのコンクリート。
最大の特徴は、透水性があることで、コンクリートなのに水を通します。
なぜ水を通すのかというと、小さな穴が無数に空いていて、その穴を通って水が地中に浸み込んでいくからです。
普通のコンクリートは水を通さないために、水勾配がつけてありますが、それでも狭い犬走りには水が貯まりやすくなります。
ドライテックならば水勾配が必要ないので、水平に施工することができ、水たまりもできません。
また、ドライテックは表面がざらついているので、水に濡れても滑りにくいのです。
さらに、施工にかかる時間が普通のコンクリートよりもはるかに短いため、その日のうちに使用が可能です。
これだけのメリットがありながら、普通のコンクリートと同じように高い耐久性を持っています。
ドライテックならば、犬走りをコンクリートにする場合のメリットを維持しながら、デメリットの解消もできるのです。
また、施工にかかる費用も普通のコンクリート舗装とほとんど変わりません。
これらの理由から、犬走りをコンクリートにしたい方には特にドライテックがおすすめです。
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まとめ
犬走りをコンクリートにする場合のメリットとデメリットを見てきましたが、砂利と比較してみるとメリットが多いことが分かります。
また、普通のコンクリートと比べると、ドライテックにはさらに多くのメリットがあります。
もし犬走りをコンクリートにしようとお考えならば、ぜひドライテックを検討してみてください。
それでは今回は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。