「新築のお庭と外構にはドライテックが良いと聞きました。普通の土間コンクリートと比べて何が良いのでしょうか?ドライテックのメリットとデメリットを教えてください。」
今回はそんな疑問にお答えします。
この記事を読むメリットはこんな感じです。
- ドライテックについて知識が深まる
- 普通の土間コンクリートとの違いが分かる
- ドライテックのメリットが分かる
- ドライテックのデメリットも分かる
- ドライテックに最適な場所や向かない場所も分かる
本記事を書いている弊社は、実際にドライテックを販売と施工をしております。
世の中のドライテックの情報というのは施工業者向けの内容が多く、施主様にとって何が良いのかという情報が少ないです。
そこで今回は、施主様の立場にとってのドライテックのメリットとデメリットをまとめました。
この記事を読んで、ぜひドライテックを前向きに検討していただけたら嬉しいです。
ドライテックとは?
ドライテックとは、透水性コンクリートのことです。
透水性とは水を通すという意味。
ドライテックを使用することで、雨水や排水を通して地中へ浸透させることができます。
イメージとしては、お菓子の「雷おこし」をイメージしていただければ分かりやすいと思います。
一つひとつの材料が点と点で結びつきスキマができていて、そのスキマが水の通り道となっているのです。
普通の土間コンクリートとの決定的な違いなのがこの「透水性」です。
土間コンクリートにはない透水性があると何が良いのか?という点を中心に、まずはドライテックのメリットから話していきたいと思います。
ドライテックのメリットについて
では、普通の土間コンクリートと比べて何が良いのか。
メリットは以下の10個が挙げられます。
- 水たまりにならない
- 滑りにくい
- 雑草対策になる
- カビやコケが生えにくい
- 地面の温度上昇がしにくい
- 水勾配をつけなくて良い
- 排水設備を作らなくていい
- 耐久性が高い
- 色がつけられる
- 施工が早く終わる(すぐに使える)
それぞれのメリットが施主様にとって何が良いのか?、という点まで深掘りして説明していきます。
① 水たまりにならない
普通の土間コンクリート、または砂利舗装の場合は、雨が降ったりすれば必ず水たまりが起きてしまいます。
お庭や外構に水たまりができれば、歩くたびに靴は汚れるし、ズボンや服にも泥がはねたりして汚れてしまいます。
駐車場であれば車が泥はねで汚れてしまう原因にもなります。
ですが、水を通すドライテックなら水たまりが起こりません。
よく歩く場所だったり駐車場には水たまりができないので、そーっと歩く必要もないですし、靴や服、車を汚さずに済みます。
またここ最近の日本では、ゲリラ豪雨や大雨などの水害も増えてきています。
ただ単に水たまりが起きないというわけではなく、防災機能の高さにも繋がるのです。
② 滑りにくい
普通の土間コンクリートの表面はツルツルしているので、雨が降った後は滑りやすくなってしまいます。
ですが、ドライテックの場合は石と石がくっ付いてできているので、表面に凹凸があり滑りにくいというメリットがあります。
なので、お年寄りやお子さんが転んでしまうというリスクを防ぐ事ができます。
③ 雑草対策になる
ドライテックは雑草対策になります。
これは水が留まらずに抜けきるということや、ボコボコした構造が雑草が根付きにくくなる効果があるからです。
これで、一生の労働になる草むしりの手間が省けます。
④ カビやコケが生えにくい
ドライテックは表面に水が残らないので、植物の育成が不可能です。そして通気性も良いのでカビやコケが生えにくいというメリットもあります。
普通の土間コンクリートだと、雨水の汚れやカビなどのせいで、最初は白いけど段々と黒く汚れていってしまいます。
その点ドライテックは、雑草処理も必要なく、特別なメンテナンスも要らず、見た目がいつまでも変わりません。
⑤ 地面の温度上昇がしにくい
ドライテックは遮熱性が高い素材となっています。
なので、夏場の地面の温度上昇を軽減する効果があります。
アスファルト舗装と比べると約10℃近く低くなるというデータも出ているので、子供が夏場に裸足で歩いてヤケドしたなんていうリスクも防ぐことができます。
またこの点を大きな意味で言えば、地球の温暖化現象への対策にもなります。
コンクリートやアスファルトはヒートアイランド現象の要因となっていましたが、ドライテックであれば表面の熱の放出が可能で、ヒートアイランド現象の緩和にも期待が持てます。
また、雨水を地下に浸透させる水循環の一環として環境問題への対策としても期待が持てるのです。
ドライテックは環境問題への対策の一手となる新たな舗装材として注目されています。
⑥ 水勾配をつけなくて良い
普通の土間コンクリートの場合は水を通すことができないので、雨水などが流れるように勾配(傾斜)をつけて施工しなければなりません。
ですが、ドライテックなら水を通すので、勾配(傾斜)をつけずにフラットに仕上げることができます。
この水勾配をつけなくて良いことが施主様にとって何がメリットか?
1つは、水勾配が取れない狭い場所でもコンクリート舗装ができるということです。
隣の家との距離が狭い外構部分(犬走り)だったり、立地的に勾配が取れない場所でも、ドライテックなら可能です。
また傾斜がなくフラットということは、前述した通り、お年寄りなど足元が不安定な方も安心して歩くことができます。
⑦ 排水設備を作らなくていい
ドライテックは水を通すので、側溝などの排水設備を作る必要もありません。
なので、排水設備が作れない狭い敷地だとしても施工することが可能です。
また、排水設備の費用が要らないという金銭的なメリットもあります。
⑧ 耐久性が高い
ドライテックは従来の土間コンクリートに比べて、ヒビ割れや色むらが起きません。
また道路(アスファルト)を見たら分かるように、軟化したり、油臭くなったりということもありません。
耐久性はかなり高いので、将来的にはコストパフォーマンス的にも非常に優れています。
⑨ 色がつけられる
ドライテックは施工後に色をつけることができます。
お好みの色で自由にアレンジすることも可能です。
カビやコケが生えづらく見た目も変わりづらいというメリットもあるので、色をつけることで理想の景観がいつまでも続きます。
⒑ 施工が早く終わる (すぐに使える)
ドライテックはコンクリートの施工で使うワイヤーメッシュという補強材が要りません。
また材料を流して転圧して終わりとなるので、半日、もしくは数時間程度で施工が終わるなんて事もざらにあります。
そしてドライテックの施工後は、数時間後には歩くことが可能になります。(車の乗り入れは1週間後程度)
土間コンクリートでは最低でも3日間くらいは立ち入り禁止となるので、施工〜使用ができるまでの日数は断然ドライテックのほうが早くなります。
ドライテックのデメリット
では逆に、ドライテックのデメリットについてもお話しします。
施主様にとってデメリットとなる点は下記の5つです。
- 材料費が高い
- 完全な水平に仕上がらない
- 色味や見た目は味気ない
- 目詰まりを起こす事もある
- 施工業者が少ない
それぞれ具体的に説明していきます。
① 材料費が高い
材料費だけで見ると、ドライテックは従来の土間コンクリートに比べて約2倍くらい値段が高いです。
ただ、ドライテックのほうが土間コンクリートよりも施工項目が少なく済むので、施工費用だけで言えば安く済みます。(ワイヤーメッシュが不要、左官仕上げが不要といった点で。)
施工費用全体をトータルしてみると、ドライテックの材料代は2倍ほど高く、施工費用は安く済むということもあり、土間コンクリートに比べて1.5倍くらいの費用になることが多いです。
ですが、地域差や現場状況によって施工費用は変わるのでこの限りではありません。
ドライテックの費用については下記の記事も参考にしてください。
-
ドライテックの費用と相場について【実際の見積もり事例も紹介】
「ドライテックの駐車場を検討しています。2台分のスペースで30平米ほどです。どれくらいの費用がかかりますか?」 そんな疑問にお答えします。 今回は一番問い合わせが多い「ドライテックの費用」についての記 ...
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② 完全な水平に仕上がらない
ドライテックは石と石がくっ付いてできたコンクリートです。
石の大きさもそれぞれ違うため、石の大きさ違いによる多少の凹凸はできてしまいます。
歩いてみると少しゴツゴツっとした感触が分かる感じです。
メリットのところで、勾配をつけなくてフラットに仕上がるということを話しましたが、完全な水平にはなりません。
その上に絶対に水平に置かないといけないものを設置する場合には、ドライテックはしないほうが良いかもしれません。
ただし最終的には人の手で仕上げますので、波打つような感じにはなりませんのでご安心ください。
③ 色や見た目は味気ない
ドライテックはコンクリートのような白い色というよりも、白とグレーが合わさったような色になります。見た目の印象としては白いアスファルトのような感じ。
なので、コンクリートのツルッとした白い仕上がりを期待してしまうと、見た目が味気ないと感じる方もいるかもしれません。
もし、綺麗でツルッとした見た目が良いなら土間コンクリートのほうが良いです。
もしくは、ドライテックは色付けも可能ですので、家の外観に合わせた色にして印象を変えるという方法もあるので検討してみてください。
④ 目詰まりを起こす事もある
ドライテックは長年経つと、雨や風などで舞い込んだホコリや汚れなどで目詰まりを起こす事があります。
目詰まりを起こすと排水の機能が落ちてしまう原因になるので、もしそうした事が起きてしまった場合は、ケルヒャーなどの高圧洗浄機で流し落とす必要があります。
高圧洗浄機を使えば落とせるので心配はないのですが、そうしたメンテナンスが必要ということも覚えておいてください。
特に畑や木々に囲まれた環境の場合には目詰まりを起こしやすいので、ドライテックにするとメンテナンスが大変になってしまう場合もあったりするので注意しましょう。
⑤ 施工業者が少ない
近年注目を浴びているドライテックですが、まだまだ対応できる施工業者が少ないというのが実情です。
弊社にもよく問い合わせを頂くのですが、ハウスメーカーに断られた、出入りの業者にドライテックはできないと言われてしまったなど、相談に来られるお客様が非常に多いです。
また、ドライテックの製造と販売をしている生コン業者も限られていることもあって、地域によってはドライテックを諦めざるを得なかったり、高い諸経費がかかる遠方の施工業者しかお願いできないといったパターンもあったりします。
年々取り扱い業者も増えているようですが、お近くの施工業者を探す方法は「生コンポータル」というサイトで見つけることができます。
また東京都や埼玉県に在住の方、現場がある方でしたら、下記ページ「ドライテック施工業者」で実績のある施工業者を2社紹介しているので相談してみてください。
結局、ドライテックと土間コンクリートどっちが良い?
結論、ドライテックがおすすめです。
メリットでまとめたように、ドライテックは防災性、デザイン性、環境性、施工性、耐久性に優れたコンクリートだからです。
従来の土間コンクリートに比べても、デメリットよりも断然メリットのほうが大きいからです。
ただし、外構の工事費用の予算が限られている場合、また近くにドライテックの施工業者がいないといった場合には土間コンクリートを選ばざるを得ません。
ですが、地域によって、また現場の状況によってもドライテックの施工費用は変わってくるので、少しでも検討しているのなら、近くの施工業者に相談して見積もりだけ取ってみることをおすすめします。
ドライテックは将来的に見てもコスパが良いコンクリートです!
今回の内容をまとめます。
ドライテックとは透水性コンクリートのことで、雨水を地中に返す環境にも良いと話題のコンクリートです。
施主様にとってのメリットとデメリットは下記の通りです。
メリット
- 水たまりにならない
- 滑りにくい
- 雑草対策になる
- カビやコケが生えにくい
- 地面の温度上昇がしにくい
- 水勾配をつけなくて良い
- 排水設備を作らなくていい
- 耐久性が高い
- 色がつけられる
- 施工が早く終わる(すぐに使える)
デメリット
- 材料費が高い
- 完全な水平に仕上がらない
- 色味や見た目は味気ない
- 目詰まりを起こす事もある
- 施工業者が少ない
このようにドライテックは、従来の土間コンクリートに比べて、防災性、デザイン性、環境性、施工性、耐久性に優れたコンクリートです。
唯一のデメリットは少し足が出てしまう費用面ですが、耐久性や環境性で考えれば、将来的に見て非常にコストパフォーマンスにも優れていると言えます。
「ドライテックいいな」と思って頂けたのでしたら、生コンポータルでお近くの施工業者に見積もりを依頼してみる、もしくは東京都や埼玉県でのドライテックの案件であれば、ドライテック施工業者までお気軽にご相談ください。
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