「ドライテックが駐車場には良いよって聞いたけど、コンクリートにする場合とドライテックをひく場合ってどっちが安いの? ドライテックとコンクリートの価格の差が知りたい...」
今回はそんなお悩みにお答えします。
結論から言うと、ほぼ一緒か、ドライテックのほうがやや高いです。
ドライテックのほうが商品価格は高いですが、施工費用は安くなるので、合計金額はほぼ一緒か、ややドライテックのほうが高くなります。
ドライテックのほうが商品価格は高いけど、手間や工数がコンクリートよりも少ないので、施工する範囲や場所によっては施工費用がトントンぐらいになるケースもあるわけです。
とはいえ、そもそも価格の差だけでどちらか決めてしまうのはナンセンスです。
ドライテックとコンクリートはそれぞれ機能性の違いがあるからです。
そこで本記事では、ドライテックの特徴についてもっと深掘りしていきながら、それぞれの価格の差について、工事の流れについて、工期の違いなどを解説していきます。
そもそも、ドライテックとは?
ドライテックとは、雨水を地中へと浸透させることができる透水性を持つコンクリートのことです。
更に、ドライテックには様々なメリットがありますので詳しくお話ししましょう。
現在、多くの方々がドライテックを選ぶ理由には、コンクリートに比べてこれだけのメリットがあるからです。
- 透水性
- 耐久性
- 施工性
- コストパフォーマンス
- 安全性
- 景観性
- 快適性
- 衝撃吸収性
- 通気性
- 保水性
- 吸音性
- 表面強度
- 曲げ強度
コンクリートに比べて、こんなにたくさんのメリットがあるのです。
ドライテックは水はけに優れているので、最近とてもよく起こるゲリラ豪雨にも対処することができます。
一般的に土間コンクリートは内部にスキマがないように製造されていますが、ドライテックの場合は20%程度の空間があります。
ドライテックは透水性が高いため水勾配が必要はなく、フラットな施行をすることができます。
ドライテックは粒子が大きい構造になっているので、見た目はまるで“かみなりおこし”のよう、クラック(ひび割れ)や色ムラも目立ちません。
それに加えて耐久性があり、コストパフォーマンスが高いコンクリートということができます。
また、水はけがいいため滑りにくい、コケだったりカビが生えにくい、夏でも涼しく快適であるなどメリットがあります。
ドライテックのデメリット【コンクリート比較】
一方で、コンクリートに比べたドライテックにあるデメリットについても解説したいと思います。
まずドライテックの見た目の問題です。
一見してドライテックは、コンクリートではなくアスファルトのように見えてしまうかもしれません。
コンクリートのような白っぽい色ではあるのですが、見た感じはゴツゴツとしたちょっと粗い感じです。
それぞれ個人の感じ方次第ということになりますが、ドライテックの見た目が良くないという方も稀にいます。
さらに、ドライテックの施行をしたいと思うものの、実際には対応している業者がまだまだ少ないという点もデメリットとしてあげることができます。
ドライテックとコンクリートの価格【施工費用について】
さて、ここからが本題。
ドライテックとコンクリート、価格がどの程度違うのかについて。
冒頭でお話ししましたが、商品価格で言ったらドライテックのほうが高いです。
ですが、全体の施工費用を見てみると一緒くらいになるというカラクリをお見せします。
まずは、コンクリートで施工した費用の相場から。
- 土間コンクリート:6,500円/平米
- 転圧・砕石敷き込み:1,000円/平米
- 残土運搬処分:1,000円/平米
- 型枠:600円/メートル
- 水盛・やり方:15,000円
- 重機回送費用:20,000円
この他にも、排水設備費用、メッシュ筋費用、金ゴテ仕上げ手間費用などがかかってきます。
そのためコンクリート工事の場合、合計の相場価格は1㎡10,000円~15000円ぐらいになります。
ドライテックがコンクリートよりも施工費用が安くなる理由
商品だけの単価で見れば、コンクリートの価格相場は1㎡6500円なのに対して、ドライテックの場合は、平米8,000円~12,000円あたりが価格相場です。
商品の単価だけで言えば、ドライテックのほうが高いです。
ただし施工費用だけを見ると、ドライテックのほうが安くなります。
その理由は、ドライテックにはコンクリートと違って必要のない作業項目があり、その分の費用がかからないからです。
先ほど取り上げた、
・排水設備費用
・メッシュ筋費用
・金ゴテ仕上げ手間費用
といった費用です。
ドライテックとコンクリートの価格差には、排水設備費用が大きく関与すると言っていいです。
コンクリートの施工では、勾配を作ってそこに水を流す構造にする必要があります。
15メートルの敷地に対して3%の勾配となります。高さは、45センチです。
水勾配の先に水が流れる設備がないのなら新しく作る必要があります。
結局、そのような工事をしなければならないとすれば、工事の日数もどんどん増えてしまうことになります。
その点、ドライテックであれば水勾配は必要ないので、排水設備、また地中設備を省くことができます。
省くことができるということは、それだけ工事費用を安く済ますことができるということです。
ドライテックは高いは勘違い!コンクリート工事と変わらないケースも!
ドライテックとコンクリート、それぞれ単体を価格で比較した場合、若干ドライテックが高いため選択を懸念してしまう方々もいらっしゃるかもしれません。
ただ、施工する土地の形状や環境なども考慮して考えると、コンクリート工事の費用とほぼ変わらないケースもあります。
地域や業者さんによって価格の違いは発生しますが、最初はしっかり見積もりをしてもらうことをおすすめします。
ちなみに、外構工事では、解体費用や伐採費用、更に様々な費用がプラスαかかることもありますし、残土運搬処分だったり型枠など費用がかからないこともあります。
あくまでも費用の相場として、ドライテックはそこまで高くないよってことを理解していただけたらと思います。
ドライテックとコンクリートの駐車場施工の工期について。
おおかた5㎡の面積に対してコンクリート舗装する場合、工期は2~3日ぐらいかかるのが一般的です。
しかし、ドライテックなら、作業は1日程度で済ますことができます。
業者によっても違いはありますが、コンクリートの施工の場合は温度変化による伸縮を想定し継ぎ目などを作る作業もあり、施工したあとの固まるまでの期間も要することになります。
ドライテックはコンクリート工事よりも工期が短い
コンクリートの施工の流れですが、まずはすきとりを行います。
砕石を敷いたり、コンクリートを打設したりする厚さ分の土を取り除く作業です。通常、ユンボなど重機を使用します。
次は、残土をダンプなどに積み込んで処分します。そして、砕石を敷きます。
コンクリートを施工する際の標準的な砕石の厚みは10cmです。
さらに、転圧して固めます。その次の作業は土間コンクリートを打設する部分の周囲を板で囲います。
抜き板を設置し、次は温度変化に伴い起こる伸縮によってヒビ割れなどが起こらないようにするために、ワイヤーメッシュだったり溶接金網など網状に組まれた鉄筋を敷設します。
更に、コンクリートでは、表面に雨水などが溜まってしまわないようにするため2~3%程度の水勾配をつけることがほとんどと言っていいでしょう。
そして、いよいよコンクリートを流し込む作業です。次は表面均しをします。そして、金ゴテを使用してツルツルに仕上げていきます。
一方ドライティックなら、水勾配が必要なく、かつワイヤーメッシュも不要なので、工期がかなり短くなるのです。
コンクリートの施工費用とほぼ変わらなくなる点は、ドライテックの工期の短さも大きく関係しているのです。
ドライテックならDIYで施工できる場合も!
通常のコンクリートの場合は、この過程にプラスして、ブリーディング水と言う表面に現れる水を金ゴテで3回程度仕上げる工程が入って来ます。
それが出来るのはやはり左官職人であり、はじめての人では何日かかろうが無理な作業です。
その点、ドライテックのメリットは、自分で工事が出来てしまうほど簡単であることです。
実はドライテックは、DIYでも施行することも可能なのです。
インターネットには施工マニュアル動画などへありますので、それを参考にして実際にされる方々も多いようです。
ただし、それなりに勉強は必要ですし、誰でも可能というわけではないので注意が必要です。
なぜ、ドライテックはDIYが可能なのか、それは工程がシンプルなことと、コンクリートにある仕上げという過程が存在してないからです。
ドライテックのDIYの方法
ドライテックの施工の流れは、
- 敷設(ふせつ)
- 均し(ならし)
- プレート転圧
です。
ドライテックをDIY(※外構のドライテックの面積は5㎡)しようと思えば、まずはホームセンターで道具だったり材料を調達することからはじめます。
ドライテックをDIYするための必要アイテムは、
- ドライ生コン
- 左官コテ3点セット
- クワ
- トロ舟
です。
価格は、
- ドライ生コン:約500円×2
- 左官コテ3点セット:約800円
- クワ:約1,500円
- トロ舟:約900円
あたりです。
プロに依頼すれば、40,000円~60,000円程度の費用がかかるところを、DIYしようと思えば、費用は4,200円程度で済ますことができます。
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結論:価格の差で迷っているなら断然ドライテックを選ぶべき
ドライテック単体で考えると、コンクリートと比較して高めなので、ドライテックにはあまりメリットはないという判断をしてしまうかもしれません。
やっぱり、価格というのは大事な選択ポイントです。
しかし、ドライテックかコンクリートの判断材料はもう少し俯瞰した目で見ていただきたいのです。
施工費用を合わせるとコンクリート舗装と同じ程度、またそれ以下にすることも可能です。
ドライテックはいたってシンプルな施工過程であるから、工期に違いがあります。
ドライテックの方が、コストパフォーマンスの高い選択肢だということができます。
もしも価格重視というのなら、選択肢はドライティックなのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はドライテックとコンクリートの価格について解説しました。
トータルの施工費用で見れば、ドライテックもコンクリートもほぼ一緒くらいになります。
ただ、コンクリートに比べてドライテックのメリットは多いため、総合的に見ればドライテックのほうがコストパフォーマンスが高いと言えます。
本記事では、ドライテックはDIYでも可能だという点を触れましたが、失敗するとやり直しもできないので、心配な方は信頼できる専門業者に依頼しましょう。
また、もしリフォームする場合は、1社だけのプランを見て決めるのは良くないです。
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少し手間がかかりますが、相見積もりを取ったほうが色んな角度から検討することができます。
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