ドライテックの施工方法【工事手順】
ドライテックの施工方法について紹介します。
ドライテックの工事は単に敷くだけと思ってる方も多いみたいですが、ドライテック工事の前段階で必要な作業が色々と発生します。
ドライテックの工事は下記のような手順を取ります。
- 鋤取り(すきとり)
- 残土処分
- 路盤調整工事
- 型枠工事(縁石)
- ドライテック工事
それぞれの手順ごとに画像を使って説明していきます。
1.鋤取り(すきとり)
ドライテックを流し込むためには、20cmの深さが必要です。
下地分10cm、ドライテック10cmの厚みが必要だからです。
そのために地面を掘り下げる作業を、鋤取り(すきとり)と言います。
木や植物が植えてある場合には、それも伐採していきます。
広さや状況にもよりますが、鋤取り(すきとり)作業で1日〜3日くらいは要します。
2.残土処分
鋤取り(すきとり)作業で掘った土は「残土」と言います。
残土はどこかに放置したり、勝手に捨てたりしたら不法投棄となってしまいますので、残土処分の受け入れ業者へ運搬して処分してもらいます。
残土処分は鋤取り(すきとり)作業後に、同日に行います。
3.路盤調整工事
鋤取りしたら、砕石を敷いて下地を作っていきます。
その上にドライテックを流し込むので水平に仕上げないといけません。
プレート(転圧機)を使って水平に固めていきます。
広さによって作業日数は変わりますが、1日〜2日程度は要します。
4.型枠工事(縁石)
鋤取り→路盤調整が終わったら、ドライテックを流し込むための型枠を作っていきます。
木枠または縁石を設置して周りを固めていきます。
作業日数は1日程度で終わることが多いです。
5.ドライテック工事
いよいよ、本工事です。
当日は生コン車(ミキサー車)がやってきて、ドライテックを落と(荷下ろし作業)していきます。
広い駐車場とかであれば施工場所に直接ドライテックを落としていくことができますが、狭い場所や奥まった場所の場合は、一輪車やバケツでドライテックを運ぶ必要があります。
ドライテックを落としたらトンボやスコップでならしていきます。
ドライテックの運搬やならす作業は、ドライテックが固まってしまわないように手際良く行わなければならないので、3〜4人くらいの作業人数は必要になります。
ならしていったら、プレート(転圧機)、タンパー(転圧棒)で固めていきます。
プレートを使う場合は、固まる前のドライテックがくっついてしまわないようにベニヤ板を敷いて転圧します。
プレートで全体を固めていき、端や角をタンパーで綺麗に固めます。
ドライテック工事は、半日〜1日程度で終わります。(広さや現場状況により前後あり)
完成!
上記の工程を行なって完成となります。
ドライテック工事だけで言えば1日程度で終わるのですが、その前作業でいくつか工程があるため、ドライテック全体の工事日数は約1週間くらいかかると思っていたほうが良いです。
広さや現場状況によってはそれ以上かかる場合もあったりします。
ドライテック施工後の注意事項
施工後の注意点についてまとめました。
人や車の乗り入れについて
人が歩く程度(軽歩行)でしたら、施工の翌日から可能です。
車の乗り入れは1週間後から可能になります。
施工後は多少ポロポロと石が取れてきます
表面や端っこ部分などで密着の悪い石がポロポロと取れてくる可能性があります。ただ、ある程度の日数が過ぎると落ち着いてきます。
真っ平らにはなりません
ドライテックは表面に凹凸があるため、完全な水平にはなりません。
そのため、上に物置を設置するなどで真っ平らでなければ困るといった場合には、ドライテックは向かないです。
ただ、人が手で行う作業ですので、ほぼ水平に仕上がります。
あからさまに波打つような感じにはならないのでご安心ください。